対策&快復レポート
放射線被曝症
外部被曝症状
【外部被曝】放射性物質に汚染された大気や海水、土壌などによって、 直接、外部被曝し、主に外傷として確認できる体調不良を引き起こす。
主な症状は、付着部位の痛み、出血、湿疹、かぶれ、炎症から始まる。目は、まぶたの腫れ、結膜炎等の炎症、眼球の痛み、結膜下出血(白目が広範囲に充血)、視力低下、視界がぼやけ、かすみ、長期的には白内 障や緑内障、飛蚊症がすすみ、失明に至るケースもある。
鼻や口に付着した場合、鼻血や歯茎、口腔内で出血したり、炎症(でき物、口内炎)が起こる。また、膿のような鼻汁(副鼻腔炎の症状)、鼻づまり、 鼻の奥の痛み(上咽頭炎)、嗅覚異常、血痰がでることもある。
口呼吸の場合、口腔内は酸化によるアルカリ中和の必要性から、歯や顎の骨のカルシウム分が失われやすくなり、虫歯の増加、歯の割れや折れ、 抜けなどの欠損、歯槽膿漏、知覚過敏、金属的な味がするなどの味覚異常も多く報告される。
耳は、でき物や耳だれ、出血、外耳炎、中耳炎、内耳炎などの炎症が増え、難聴などの聴覚異常にもなる。
性器は、露出することが少ないため、直接的な被曝より、手指や下着な どに付着した放射性物質が触れることで、出血や湿疹、かぶれ、腫れ、でき物、おりものなどの炎症を起こしやすくなる。
頭部は、放射性物質が含まれた雨にあたったり、汚染された水にふれたりすると、頭皮に炎症が起き、頭髪が抜けることがある。
皮膚は、アトピーやアレルギーと診断される、湿疹や炎症が出る。
吸飲された放射性物質によって、のどが腫れ、甲状腺組織の異常が起こる。
それらは、結節 ( しこり ) や囊胞として確認できる。橋本病や川崎病、バセドウ病、甲状腺ガン等の甲状腺疾患とも診断される。
気道や肺も同様に炎症や出血を起こし、くしゃみや咳、痰などで排出しようとする作用が起こる。長期的には、気管支炎や喘息、呼吸器・声帯に障害がでる。
(啓発冊子「放射線被曝症最新傾向と対策2016」より抜粋)