対策&快復レポート
ロハス起業JVプラン
6.自己資金・共同資金調達と助成金・補助金との違いは「気合い」
ここからは、今後、社会経済変動によって大きく変わる制度や仕組みに関する情報なので、(イベント前の)現在、起業を考えている方にお知らせしたい、私的な体験や考えです。(浅めにサラッと流します)
自腹かあぶく銭かと言えば乱暴ですが、ある目標のために頑張って働いて貯金して始める仕事と、もらったお金で始める仕事と、気合いの入り方が全く異なるという話です。
仕事や会社を起こす時に必要とされる資本金は、私が起業した当時(1987年)では、有限会社300万円、株式会社1000万円が最低資本金(1990年改正)でしたが、今では株式会社でも1円で登記できるようになってしまいました。
当然、何も無くては仕事にならないので、机や電話、名刺、事務所や店舗が必要でしたし、登記簿謄本に記載されてしまいますから、取引先やお客さん、銀行などの信用、信頼を得るために、最低限必要なものを揃えただけでも、それなりにかかる初期投資、すなわち、本気度を試すためのバロメーターです。
だからこそ、ヒト・モノ・カネという会社の財産を決して無駄にせず、1円でも大切に使い、ありがたく受け取る商人としての心得が身につくのだと思います。
少し視点がそれますが、助成金、補助金などは、法人格が必要であり、何期かの決算を経て、ある程度の実績や信用がついた時点で交付されるものでしたが、それらが全て緩くなっていると共に、紐付きというか、新たな借入需要や設備導入などを促進させるかのごとく、怪しく変化しているように感じます。
次の項目にある「サブプライムローン」につながりますが、銀行の借り入れ、社会保障制度(厚生年金や社会保険など)は、信用や信頼を得るバロメーターの一つだったため、会社の規模や業績の条件が厳しく審査されていましたが、それも規制緩和ではなく、金融カジノ経済の負債を埋めるべく、返済能力の低い人々への貸し付けや、支払能力の人々からの年金強制集金的な制度かと勘違いしてしまうほどです。
気をつけたいのは、せっかく寝る間を惜しんで働き蓄えた資金で仕事をはじめて、会社を起こしても、助成金・補助金の申請条件をクリアするために、振り回され、報告書に四苦八苦し、提出後の清算も審査次第で、気が抜けてしまわないように、他人のお金をあてにしない、夢多い若き起業人であってほしいと願う今日この頃のです。