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「日本の深層」〜縄文意識への目覚めに導く原日本文化論

今、世界各地で度を超えて弾圧、抑圧されている人々や地域と、梅原猛先生が人生を捧げてきた深層究明の糸口は、確実にオーバーラップしているように、私は感じています。


カタカナが4つ以上綴られると、混乱して順番が入れ替わる脳機能のため、世界史や科学はめっぽう苦手な私なので調べてはいませんーたぶん同時多発的に合致するはずですーが、アイヌ民族や琉球民族はもとより、ネイティブアメリカンやアボリジニ、ポリネシアン、ハワイアン、ケルト民族、アマゾンやアフリカ、中東、中印山間部など地球各地に残された原住民族、先住民族への冷酷な征圧や弾圧、差別の根底には、今もなお、権力欲の強い肉体に繰り返し憑き続ける支配者意識のあらわれのようではないでしょうか。



世界人類の縄文意識への目覚めは、分断され、あおり続ける無意味な争い、戦い、憎しみ、悲しみ、絶望へ終わりを告げるものだと感じます。




終章に綴られた言葉は、私にとって額に入れて飾り、毎朝晩、手を合わせて拝みたいほどの至宝。なんて格好いい響き、光輝く言霊なんだろうって震えますね。


梅原猛先生と共に、地球的規模で反省し、世界文化の原理を提示するべく、名探偵コナンくんのように、この新しい難問を解き明かしていくことが、私たちに残された使命ではないでしょうか。


お読みで無い方は、是非手にとって深層を探りはじめてください。



「日本の深層ー縄文・蝦夷文化を探る」(集英社文庫) 光輝く言霊を少しだけ紹介させてください。

 

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「序章 日本文化の源流を探る」より


「しかし、数年前から私は気づきはじめていた。東北はけっして歴史のはじめから、文化果つるところではなかったことを。


縄文時代という時代、特に後期から晩期にかけて、東北はまさに日本文化の中心地であった。今日、日本のいたるところで数多くの縄文遺跡が見出され、古くから日本において、狩猟採集文化としては、世界でも有数な高度の文化が栄えていることがわかりはじめてきた。


日本の土器のもっとも古いのは、カーボン鑑定の結果、マイナス一万二千年と鑑定された。マイナス一万二千年というのは、容易な数字ではない。

文明の発祥地をされるメソポタミア地方のもっとも古い土器は、マイナス八千年である。日本の土器はそれより四千年も古いのである。」





「日本が韓国あるいは中国の影響をもろに受けるのは、弥生時代以後である。紀元前三百年ごろ、稲作農業をもったひとにぎりの人たちが北九州の一角にやってきて、そこに日本ではじめて水稲農業を行なった。(略)


 それが弥生時代の到来である。稲作農業は北九州から瀬戸内海沿岸を東進し、近畿地方にやってきて、肥沃な平野に恵まれた筑紫地方と近畿地方が大きな稲作農業文明の根拠地となった。そして日本の国づくりがはじめるのである。あちこちにたくさんの国ができ、国と国とが戦い、そして、その国々はやがて大和を中心とするひとつの国家に統一されていく。


 この稲作農業は、縄文文化の影響の強い東の国では強い抵抗にあい、なかなか尾張と三河のあいだが破れなかったが、二百年ほどして、やがて東の地にも伝えられ、ついに紀元二世紀ごろには東北の果てにまでおよんだ。


 日本の支配者は、この稲作農業民の子孫であり、彼らは土着の縄文人と混血したとはいえ、「自分は外来者である」という意識を失わなかった。それが「記紀」において「天ツ神が国ツ神を征服する」という思想になるわけである。」




「そのように考えると、古い日本の文化、いってみれば日本の深層を知るには、縄文文化を知らねばならない。縄文文化を知るには、東北の文化を知らねばならない。(略)


 日本人がおのれの魂の根底を知ろうと思ったら、東北の文化を、東北の魂を知らなくてはならない。


東北が日本人にとって、もっとも多くの故郷のイメージをもっているのは、あるいは日本人はどこかでおぼろげながら、このような日本人の隠された魂の秘密を知っているからではないであろうか。」



「特に東北の文化を知るには、アイヌの文化を知らずにしては理解できないと、私は思う。


東北人は、長いあいだ、心の中に、密かなる誇りをいだきながら、蝦夷の後裔であることに、耐えてきていた。そして自分が、アイヌと同一視されることを頑強に拒否してきた。(略)


それは東北人を後進性の屈辱から救うものであったとしても、かえって東北特有の文化の意味を見失うことになると思う。


蝦夷の子孫であることが、蝦夷の後裔であることが、なぜわるいのであろう。アイヌと同血であり、同文化であるということを、なぜ恥としなくてはならないのか。日本は平等の国家である。」






「二章 「大盗」もふれえなかった平泉文化の跡


「中央文化では、とうてい考えられない特徴がここにある。もともとこの金色堂というのは、葬堂なのである。つまり、それは藤原一族の御霊を祀ったところなのであろう。(略)



 そこで都ではとうてい考えられないものがひとつある。それは、この阿弥陀堂の中央壇に清衡の、向かって左の壇には基衡の、右の壇には秀衡の遺体と泰衡の首が安置されていることである。しかも、この遺体はミイラとなって、昭和二十五年にこの金色堂の調査が行われて、八百年のあいだ、ここに眠っていた三代の遺体が人の目に曝されたときも、なお完全には腐っていなかった。おそらくそれは、入念につくられたミイラであったからであろう。



 なぜ、三代の遺体をこのようにミイラにしたのか。仏教にはもちろん、このようなミイラをつくる風習はない。(略)ミイラは明らかに別の信仰からきている。それは、首長が死ねば、その死体を毎日妻が洗って、それをミイラにして葬る樺太アイヌの風習を思い出させる。」




「七章 みちのくの果てに栄えた華麗な文化」


「日本列島全体をその支配下に置こうとする強烈な朝廷の意志も、なかなかこの本州の北端、津軽の地におよばなかったのを、われわれは先に天台寺の調査で知った。



 津軽は、最後まで強大な中央の権力に抵抗をし続けていたのである。なぜ、津軽はただ独り、中央権力に抵抗したのであろうか。それを、津軽人自身が意識したかどうかはわからないが、やはりこの縄文土器に象徴される、この地で栄えた素晴らしい文化のゆえではなかったかと思われる。



 縄文晩期という時代、いまから三千年から二千年前には、この地に素晴らしい文化が栄えていたのである。それを、その土器の名にちなんで、亀ヶ岡文化といおう。」





「九章 「おしらさま」の意味するもの」


「私がアイヌ文化に突如として関心をもちはじめたのは、昭和五十四年における藤村久和氏との出会いによってであった。(略)



 藤村氏と会って、藤村氏が中心となった開拓記念館の出している、アイヌの霊にたいする調査報告書を読んだ私は目からウロコが落ちるのを覚えた。


アイヌ語においてもっとも大切な霊をあらわる六つの言葉が、すべて古代日本語と関係があるのである。


カムイ、ピト、イノッ、ラマト、タマ、クル、これらの霊をあらわす言葉は、日本語のそれとまったく同じものであるし、いままで謎であった日本語のその言葉が、アイヌ語によってはじめて理解できるものでもある。


しかも、この霊の観念が、アイヌと古代日本ではまったく同じといってよいのである。」





「終章 新たな文化原理の発掘」


「多くの科学を総合し、全体としての古代文化の像を再構成しなくてはならない。もちろんこの試みはたいへんこんなんであるが、私はそれはおそらくはアイヌ学と、それとならんで重要な意味をもってくるにちがいない沖縄学の助けによって、ある程度可能だと私は思っている。


 自然人類学、地理学、考古学、民俗学、歴史学、宗教学、芸術学など、あらゆる学問を総合してこの闇の中にある、原日本文化の像を探らねばならない。このようなことは、哲学的認識がなくしては不可能だと私は思う。(略)


 いま人類文化が工業化の極限において、大きな行きづまりを感ぜざるを得ないとき、人類文化を地球的規模において反省することを余儀なくさせられるであろう。


自我を絶対化し、人間と動植物とを截然と区別するヨーロッパ的思惟の限界が明らかになったとき、世界のいろいろな文化は、その文化の奥底にある深い原理を提示する必要があろう。



 このような文化原理の提示において、東北は他の日本の地域より有利であろう。なぜなら、東北は縄文時代に遡る古い文化原理をその内部に宿しているからである。


 東北の文化、すなわち原日本文化は今後の世界において、どのような意味をもつのか、私はまた新しい難問の前に立たされたようである。」

 

以上、転載。

 

「日本の深層」〜目覚めに導く原日本文化論


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