対策&快復レポート
ロハスなまちづくりプラン
9.欠かせない水と空気の源〜山と森の価値観を再構築
緑のダムである山、多様性に富んだ広葉樹の森林、里山の針葉樹林を再生活用できるコミュニティが、持続可能な条件かと思います。
その価値観は、簡単に説明できるものではありませんが、涵養(かんよう=森林の土壌が降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水を緩和させ、川の流量を安定させる。また、雨水が森林土壌を通過することにより水質が浄化される機能。)という言葉一つとっても、生命に欠かせない水をつくる大切な仕組みであることがわかるでしょう。
前述しましたように、植物の光合成による酸素発生は、私たちが必要とする酸素量の2倍を、森林が日々つくりだしてくれています。
参照:冊子「森のともだち ブナを知ろう」 東京電力資料館
「日本の森林面積は2,510万ヘクタールあり、国土面積のおよそ66%です。
この森林で一年間に吸収される二酸化炭素の量は8,033万トン、放出される酸素は5,847万トンになります。
5,847万トンの酸素というと、日本に住む人全員が1年間の呼吸で必要とする酸素の量のおよそ2倍です。
吸収された二酸化炭素8,033万トンは、向上や発電所などで使われた石油や石炭などから出てくる日本全体の二酸化炭素の排出量13億7430万トン(2007年で)のおよそ6%です。」
再生活用するのは、それこそ生活習慣のみならず、大きく価値観をアップデートして、貿易レベルで各国それぞれの価値観を変革しないと、現状ではとても困難です。
これだけの森林を持つ国は、先進国トップクラスで、フィンランドに続いて、日本は2位なのに、多くの輸入材が流通している、不思議な国です。自給率わずか3割。
再生可能エネルギーとしても、炭素固定・酸素発生できる環境再生資源としても、真剣に見直して、再生活用するために、まずは、意識と価値観をアップデートしましょう。
(続きます)